2015年4月24日金曜日

ゲッカンタカハシゴ−、本日奇跡の第2ゴー発売!

第1ゴーで早くも休刊かと危惧された「ゲッカンタカハシゴー」の第2ゴーが、本日(4月24日)発売された模様です。信じられない……。近所に本屋さんがないからまだ目視してないし、信じてないでおこう。壮大なドッキリかもしれない。最終的に加藤編集長がオレの前にひざまづいて「コレ……」と指輪を渡してくれるかもしれない。そしてオレは「オーマイガー、オーマイガー!」と泣き崩れながらそれを受け取るんだ。

特集タイトルは「バカを馬鹿にすんなよ」。表紙からして相当バカです。


第1ゴーでもケニー・ロバーツ御大を題材に遊びまくってくれたRARE ENGINEさんが、持てる画力をムダ遣いし、今回はRC213V-Sプロトタイプで遊んでいます。もうホント、バッカみたい。なによ黄色に花柄って。

特集タイトルはいろいろ考えたんですが、どれをとっても結局は「バイク乗りってバカだよねえ。だから面白いよねえ」というメッセージがこもったもの。最終的に「馬鹿にすんなよ」にしたのは、「バカも捨てたもんじゃないよねえ」と思うからです。

記事中にも書きましたが、「バカ」って言葉は、使う人、使われる人、使う状況によっては、罵倒にもなれば賛辞にもなる。今回の「ゲッカンタカハシゴー」でスポットを当てた「バイクに乗るバカ」は、人に迷惑をかけるような困りもののバカではなく、愛すべきバカ、素晴らしきバカ、バカみたいなバカ、アホみたいなバカ、といった、ポジティブな意味合いでの「バカ」です。

そういう「バカ」は、(それが正しい方向を向いていれば)何かを突破する起爆力になり得る。何やら面白いことを巻き起こす。何だかまわりを幸せにする。そんなことを感じていただければ幸いです。何だよ「幸いです」って。何かかしこまってるな。「ですます」だし。まあ、発売日ですからねー。今日ぐらいはおとなしくしておかなくちゃ。

基本的には雑誌はエンターテイメントなので、難しいことを考えずに楽しんでいただきたい、と思っているのですが、単純に楽しむにしては相変わらず文字量が多い! 大バーゲン大出血サービス、価格当たりの文字量は確実に日本屈指の多さ!! 猛烈な文字の乱舞の中に、バイクとバカのあり方について何か考えるきっかけでも転がってるといいですね(希望的観測)。

「バカ特集」以外でも、ノンフィクション作家・柳原三佳さんの「バイクで死なないために」、加藤編集長がかなり個人的に相当楽しんだ様子のツーリングレポート(オン、オフ2本立て)、そして何と! 元世界GPライダー・八代俊二さんが言いたい放題言ってしまって大丈夫なの的な「八っつぁん語録」もスタートしました。


↑これが目次。なんか左下のあたりに「発売予定」とか書いてあるのは次号予告らしいけど気にしないように。

そして第1ゴーと第2ゴーの最大の違いは、広告が入っていること! すげえ。第1ゴーに関する反響で多かったのは「広告がないからこそできた雑誌」というものでした。しかし第1ゴー完成後、加藤編集長は「雑誌のあり方はビタ1mmも変えずに広告をいただく!」とフン張ったようです。そして実際、広告が入ることになった第2ゴーも特に強制も束縛もなく、ノビノビとやりたいことをやり、言いたいことを言っちゃってます。

オレたちは誰からも「ああしろ、こうしろ」とは一切言われなかった。もちろん、出来上がったゲッカンタカハシゴーを見て、ご批判やお叱りをいただくかもしれません。でも、それらも全部引っくるめつつ、「バイクの魅力を少しでも多くの皆さんに知ってもらいたい」と純粋にもくろながら、来たるべき第3ゴーに向けいっそう精進しようと思います。第3ゴー、7月24日発売らしいですよ。今から寝溜めしておくか。よし寝よう。春は眠いっ!(高橋剛)

18 件のコメント:

  1. 早速購入させて頂きました。
    中身はこれから、じっくり拝見しますよー!

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    1. ありがとうございます!
      じっくりご覧になってみてください。

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  2. ニッキーだんな2015年4月25日 21:23

    購入させて頂きました。
    自分はミスター〇〇〇誌がとても好きでした。
    バイクと人が主役で独特のものがあったからです。
    タカハシゴー誌もこれから独特のものを作り上げていってください。
    とても楽しみにしています。
    できましたらオールカラーの上質な紙でなくてもいいので
    その分で価格を抑えられないでしょうか。
    素人考えで申し訳ありませんが
    興味持った人が買い易くなるんじゃないかなと思いました。
    いろいろ事情あるのとは思いますが・・・。

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    1. あー、「ミスターバイクっぽい」と言われることがたまにありますが、まったく意識してないんですよ。独特……かどうかも実はほとんど意識してなくて、とにかく制作陣それぞれがバイクに関する自分の思いの丈をストレートにぶつけている、という感じでしょうか。

      印刷に関しては、オールカラーではなく、オールカラー(4色、と言います)+2色刷りなんです。「ゲッカン」で言うと、P50までが4色、P51以降は2色刷り。総ページのうち半分以上を2色刷りにしているのも、少しでも印刷費を安く=価格を安くするための方策です。が、まだまだ足りませんね……。スミマセン。

      でも、安価をめざすといろいろと無理が生じてくるのも確か。「うーんコレで880円は安い!」と言われるような内容をめざして頑張りますね!

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  3. モトGP好き大家2015年4月26日 1:03

    早速買いましたよ!近所のツタヤでラス1でした(^^;
    何が面白いかというと、全編編集後記みたいな文章ですかね(笑)

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    1. オレの社会人生活は「レーシングオン」という4輪レース専門誌編集部から始まったんですが、当時は新入社員にはなかなか記事原稿を書かせてもらえず、ようやく編集後記を書かせてもらえることになった時はもううれしくてうれしくて、とにかく手当たり次第にいろんなことを書きまくってたのを思い出しました。アレから早20年以上、「三つ子の魂百まで」ってことでしょうか。

      ああ、でもあの頃はホントに(編集後記とはいえ)仕事として文章を書くことができるのがすげえうれしかったなあ。初心が蘇ってきました。ありがとうございます。

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  4. 買いました。読みました。
    創刊号も良かったけど、第二号も変わらずとんがりなとこに惚れました。
    第二号読んでから、もう一回創刊号引っ張り出してみたりして、ズルズル読み返してみたりして。キャリアだけ長いおっさんにはたまらん話ばっかりで、にやにやしながら読んでます。
    ゲッカンコマツダン、そうだよそうだよって、うなずきながら読んでます。面白すぎ。

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    1. うお、2号とも買っていただいてありがとうございます!

      ダンちゃん、面白いですよね(笑)。オレは雑誌ができあがってから彼のコラムを読んだんですが、「疚しい」って漢字も学べて勉強になりました。

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  5. 第2号発売おめでとうございます!
    そしておつかれさまでした。

    書店をまわること3軒目で購入できました。
    (ちなみに入数2冊とかだったらしい・・・購入店は5冊。)

    書店員さんに、「ゲッカン・・・・・ありますか?」と言った時、
    その反応を見るのをひそかに面白がっていた私でした。

    「HSR妄想開発物語」・・・・・・こういうの大好き!
    「バカとはエネルギーのカタマリである。」・・・・・・とても共感できます。こういうカンジって、自分だと上手く文章で表現できないんだよなー。さすが剛さん。
    「インプレゴ―!2」文中、GSRがカッコいいか悪いかの話は、ちょっとクドイかなぁ(ゴメンナサイ)。P23のサンバーの件、「あのクルマ は マジで・・・」は「あのクルマ も マジで・・・」の方が良かったかも(爆)。


    第3ゴーも買いますね!期待しています!

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    1. ありがとうございます。オレは雑誌名が自分のモロ本名ということもあり、いまだに「ゲッカンタカハシゴー」と言うのにすげえ抵抗があって、本屋さんで「ゲッカンタカハシゴー」なんて口が裂けても言えないし、まわりの人との会話でも「ゲッカン」とか「GTG」とか言ってごまかしてますが、そろそろ自分の中でも「ゲッカンタカハシゴー」が記号化しつつあって、いやでもやっぱ気まずいっていうか、コッ恥ずかしいっていうか、ただ今回の表紙は「シゴー」がほとんど隠れてて「タカハ」になってるからまぁいいか、とか、とにかくこういう調子で3ゴー目もクドクドクドクドいきたいと思います!

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  6. GW前に買ってGW中じっくり読ませてもらいました。1号の流れをさらに加速させたようで面白かったです。ゴーさんの記事だけでなく、GPXをマーベリックと名付けた女性の方の記事など唸らされましたよ。

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    1. 彼女は本誌デザイナー。手前味噌ながら、オレもあのコラムの上手さにはウンウンと唸りました。本人は「そんなことないですよー」と謙遜ばっかして、デザイナー権限で勝手に目線入れたりしてますけどねー。

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  7. スーパーカー自転車野郎2015年5月15日 1:02

    こんばんは!
    アマゾンの車・バイクベストセラーで発見し、1ゴーに続き即購入しました。
    相変わらず面白いですね。
    今度は畑のポルポルことサンバーについてさらに熱く深く語ってください!
    次号も楽しみにしています!

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    1. スーパーカー自転車! ブリヂストン・モンテカルロ!?

      サンバーはねー、ホントに好きです。でも13万kmを超えた最近はちょっと調子悪くて、いつバラバラになるか分からないので、次期サンバーを検索し始めてます。

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  8. 一番共感出来たのは、サンバー超カッケーってとこ。剛さんより4つ年上のジジイは未だ性懲りもなくたまに筑波通いしてますよ。平日の筑波は変態っぽい人に出会える確率高くてネタとして面白いと思いますよ。

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    1. 最近、雪国山間方面に取材に行くことが多いのですが、富士重製サンバーが多数走っているのを見てとても誇らしいとともに、サンバー製造を断念した富士重の判断は苦渋だったとしても、また、経営上正しかったとしても、メーカーの姿勢としてはまったく正しくなかったと思っています。

      サンバーは本当に良いクルマです。もし「サンバーがなぜ良いクルマなのか」を富士重自体が気付いておらず、また今後、サンバーの良さを語り継げる人が社内にいなくなってしまえば、サンバーのような良いクルマが生まれる土壌がなくなることになります。

      それがどれだけ大きな損失か!
      (分かんないけど)

      レヴォーグやWRXなど、富士重はイイクルマを作ってます。が、レヴォーグやWRXのような普通車は、モデルライフもきっとそう長くはない。売れ筋の商材は、常に変革が求められる宿命にあります。

      一方のサンバーのような超実用車は、道具としていったん気に入られてしまえば、本当に長く愛され続けます。ピカピカに磨き上げるような愛され方ではなく、手入れなどほとんどされず、サビだらけで、最後はまるでボロッボロにすり切れた雑巾のようになって、そのまま捨てられるでしょう。他の人からは「どこに愛があるんだよ!」とけなされるかもしれません。

      でもそこにはオレは、人とクルマのもっとも原初的な幸福な関係があると確信しています。馬や牛を農具として扱う方たちは、ペットのように馬や牛を愛玩するわけじゃなく、蹴飛ばしたり怒鳴りつけたりしながら、でも、根っこの部分でめちゃくちゃに大事にしています。

      それは、生活が懸かっているから。自分が生きるために必要な道具だから。どんなに粗雑に扱っているように見えても、それは馬や牛を深く理解したうえでの、もっとも良い扱い方のはず。道具としての馬や牛に何かあれば、それは即、自分の生活に跳ね返ってくる。蹴飛ばすことも怒鳴りつけることも、「自分の生活のため」という切実さがあるからこそ、そこには言葉にならないほど深く、結局は「愛」としかいいようのない感情のうねりがあるはずなんです。

      「道具として機械を愛する人」は朴訥として言葉が少ないので、サンバーについて語ることもないでしょう。だから富士重工がサンバー製造中止を決めた時も、皆さん静かにそれを受け入れ、暴動は起きなかった(起きねえよ普通)。でも、そういう人たちは黙って離れていくんです。

      メーカーとしての使命は数多くあると思いますが、殊、クルマというモノに関しては、「人々の役に立つ道具である」という根本を揺るがしてはいけない。ハイパフォーマンスも、美麗なデザインも、「人々の役に立つ道具である」という根本の上にあるデコレーションで、そんなものは時代とともにどんどん移ろっていく。でも、根っこの「人々の役に立つ道具」は変わってはいけないんです。

      そしてサンバーは、「人々の役に立つ道具」でありながら、さらに「操縦の楽しさ」という、これまたクルマにとって2番目から3番目ぐらいに大事な要素も備えている。そんな奇跡的な存在を、富士重工は手放してしまった。残念でなりません。

      オレはサンバーやインプレッサを乗り継いできましたが、決してスバリストというわけじゃない。ただの偶然です。乗り換えのたびにスバル車以外もアレコレ検討し、試乗して、最終的にオレがクルマという道具に求める機能を備えたスバル車に落ち着いているだけです。

      「スバル」って名前もダサいし、六連星のマークも全然カッコよくない。でも、心のどこかで、「サンバーのような奇跡のクルマを生むメーカーだから」と信頼していたようにも思います。

      レヴォーグもWRXもその他のクルマもカッコいい。でもオレには、ニッポンを支えるプロたちに道具としてボロボロに使い倒されながら「愛」され続けてきたサンバーの方が、ずっとずっとカッコいい。

      北米でスバルが好調という話を聞きますが、何にも響かない。いろんな要素が重なって「今、たたまた売れている」というだけで、それは上っ面の話です。きっと流転していく。それより、商売的な旨味がなくても、世間から注目されなくても、山奥で泥まみれになって働くクルマ、漁港で潮まみれになって働くクルマ、そしてただ良く働くだけじゃなくて、ドライバーに「オッ、なんかイイぞ」と思わせる操縦の楽しさを備えたクルマを──それがサンバーという車名じゃなくてもいいから──もう一度作ってほしいと思っています。

      ……という話は1818文字を費やした前振りです。

      本題は、平日の筑波ですよ!

      久々に行きてぇなぁ、平日筑波!! 大好きです、平日筑波。確かに変態の集いですよね。あのムード、大好き。「性懲りもなく」だなんておっしゃらず、もう永遠に通い続けちゃってくださいね!!

      以上、本題は90文字にて終了。

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    2. 剛さんの素晴らしい文章にオヤジ本当に涙してます。嘘じゃないです。
      もうこうなったら第4号はサンバー特集でいいんじゃないですか?
      昔々カーグラフィックで巻頭のカラーページで熊倉さんがBMWのK100を取り上げてた位だから、きっと大丈夫ですよw

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    3. 「第4号は」という夢と希望に満ちた言葉、イイですね! 弊誌は毎号毎号、「次はねえぞ!」という崖っぷち出版。とりあえず目の前の第3ゴーを全力でやっつけます!

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