誰もいない寒々とした三栄書房のミーティングルームで、ぶうぶう言いながら始まった第2ゴー・第2回編集会議。出席者、加藤裕編集長とライターのオレだけ。ああもう、サツバツとするなぁ……。
「カトーさんの先輩ヅラがイヤだ。いいよもう分かったよ。オレはカトーさんの下僕として何でもハイハイ言ってりゃいいんでしょそうなんでしょうよアタマ来るからハイは3回言ってやるハイハイハイってね」
「バカヤロウ、ハイは1回だってあれほど言ってんだろうが。ゴー、仕事では上も下もねえんだよ。オレはどの仕事でもいつもそう思ってる。ただなゴーよ、おまえはかわいい後輩だ。先輩としてひとつ言わせてもらうとだな……」
「キーーーッ! それが先輩ヅラだっつうの!!」
……といった実り少ないやりとりを延々と繰り返しながら、少しずつ核心に迫っていく。
カトーさんとオレは当然のことながら別の人間で、物の見方も考え方も、その表し方も違う。でも「概ねの一致点」とでも言うべきポイントがある。完璧に同じじゃないけど、だいたい同じだよね、という近似値。
一致しているところは、そのままでいい。むしろ「完璧じゃないズレ」の部分を、どう面白さに結びつけていくか、だと思う。ズレを擦りつけ合うわけだから、いちいちザラザラしてめんどくせぇんだ。
「ところでゴー、今何時?」
「えーと、あ、12時過ぎましたね」
「おわーーーーマジか! 10時ぐらいかと思った。あれーーー? だってさっき8時だったよ? ゴーやべえ。電車なくなる!! じゃっ!!」
すべては、少しでも面白いものにしたい、という思いだけ。缶ジュース1本で午後6時から深夜0時まで、6時間の打ち合わせもモノともせず、明るく楽しく頑張っております! ……先輩ならメシぐらいおごれよな……。(高橋剛)
※当ブログは、今後は主に高橋剛が書く予定です。分かんないけど。「ゲッカンタカハシゴー公式Facebookページ 」と同内容となりますので、ご承知おきください。
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